現在、タバコ製造企業の世界1〜3位が加熱式タバコを販売しています。
2016年9月にフィリップモリス(世界1位)のiQOS、それに続いてJT(世界3位)のPloomTECH、そして今年の12月にBAT(世界2位)がgloを販売しました。
今注目の加熱式タバコは今後もシェアをどんどん伸ばして行くことになると思いますが、これから買われる方はどれを選んでいいかわからないかと思います。
すべて使用している私がそれぞれの特徴を徹底的に比較してみますので、迷っている方は是非参考にしてみて下さい。
※すごい長い記事になってしまったので、時間のある時でもゆっくり読んで下さい。
目次
加熱式タバコと電子タバコ
「3社の加熱式タバコの比較」としていますが、正確には・・・
・iQOS(アイコス)
・glo(グロー)
【電子式タバコ】
・PloomTECH(プルームテック)
となります。
加熱式タバコのiQOSとglo
アイコスはブレードにタバコを刺して内側から加熱、グローはタバコ全体を外側から加熱。
方法は違いますがアイコスとグローはタバコ葉を直接加熱しています。
電子式タバコのPloomTECH
それに対してプルームテックはタバコ葉を直接加熱していません。
リキッドを電気で蒸気化し、その蒸気をタバコが詰まったたばこカプセルに通過させてニコチンを摂取します。
たばこカプセルがなければ、仕組みとしては一昔前の電子タバコと同じになります。
サイズの比較
プルームテックはケースに入れればそこそこ大きくなりますが、なくても持ち歩けます。
それを考えると一番スマートですね。
iQOS:120g
glo:100g
PloomTECH:17g
重さでも当然プルームテックがダントツ軽いです。
他の2つに比べると機械的な作りが少ないので当たり前ですけどね。
アイコスとグローは20gほど差がありますが、気になるほどではないですよ。
一番比較されそうなアイコスとグローです。
こうしてみるとグローの小ささが際立ちますね。
しかもグローはこれ1つで完結のオールインワンですから、この2つのサイズで比較するとグローの圧勝だと思います。
吸う時のサイズの比較
これもプルームテックが一番スマートですが、アイコスも気になる重さ、大きさではないと思います。
グローはやはり特殊な感じがしますね。
重さも100gありますので、吸っている時は一番大きく重たいです。
ちなみにアイコスのホルダーは約20gになります。
各専用タバコの比較
glo:ネオスティック(中)
PloomTECH:たばこカプセル(右)
それぞれの専用タバコ1箱と1本です。
持ち歩きに関してはどれも気になるほどの大きさではありませんが、一番コンパクトなのはやはりプルームテックです。
なんせカプセル1つでタバコ4〜5本分ですから。
加熱式タバコは燃やさないので、このままの長さの吸い殻がでます。
グローは細いですが普通のタバコの長さがありますので、吸い殻が結構邪魔になりますね。
アイコスは短いので吸い殻もコンパクトで処分も楽だと思います。
専用タバコの種類の比較
iQOSのヒートスティックは6種類
・マイルド
・ミント
・メンソール
マイルドはレギュラーのクセを抑えた感じで、ミントはメンソールを弱くした感じになります。
基本の味はそれほど変わりませんが、自分の好みは選べると思います。
当初はこの4種類しかありませんでしたが2017年にさらに2つのフレーバーが追加になりましたよ。
新フレーバーの「スムース」「とパープル」です。
「スムース」は加熱式タバコ独特のクセをなくした、後味スッキリのタバコフレーバーになります。
「パープル」は甘酸っぱいアロマ系で今までなかったクセになる味です。
この新フレーバーの登場で味の選択肢がかなり増えましたね。
gloのネオスティックは3種類
・フレッシュ・ミックス
・インテンスリー・フレッシュ
グローは3種類ですが、基本的な味は「ブライト・タバコ」です。
あとの2つはメンソールの強さが違うだけに感じますね。
味の種類は選択肢がほとんどないです。
PloomTECHのたばこカプセルは3種類
・クーラー・グリーン
・クーラー・パープル
プルームテックは3種類しかありませんが、バラエティーがありますね。
レギュラーはしっかりタバコの味がしますし、甘めのブルーベリーやメンソールもあるので、気分によって使い分けたい時にも有効なのではないでしょうか。
充電関係の比較
アイコス・グローはマイクロUSBで充電できるので結構どこでも充電できます。
マイクロUSBが主流となっている今の世なら充電に困ることはないと思いますよ。
バッテリー残量もすぐ確認出来るので、なくなってきたら事前に充電が可能です。
プルームテックはこの充電器がなければ充電することが出来ませんのでかなり不便ですね。
バッテリー残量は確認できず、たばこカプセルの消費量で把握しないといけないのでうっかりするといきなり電池切れになります。
それとアイコス・グローは充電中でも使用が可能なのですが、プルームテックは充電中は使用できないというのも大きなデメリットだと思います。
使用感の比較
今までは大きさや重さ、仕様などでしたが、ここからは実際に使った感想です。
私の主観になりますのでそれを踏まえて参考にして下さい。
プルームテックはタバコっぽくない
・加熱時間:なし
・50パフごとにたばこカプセルを交換
・1回の充電でたばこカプセル5個(タバコ20〜25本分)
プルームテックは電源ボタンがなく吸うだけで使用することが可能です。
吸いたい分だけ吸える、「ちょい吸い」が出来るのは状況によってはかなり便利だと思います。
たばこカプセル1個でタバコ4〜5本分あるので、交換の手間も少なく吸い殻もでないのでサッと吸ってパッとしまうには最適ですね。
ただ「タバコを吸いたい人」には物足りないです。
アイコスやグローは電源を入れて加熱開始、「さて、一服するか」という気持ちになるのですが、そういう意味ではプルームテックはやはり電子タバコです。
普段あまりタバコを吸わない人が、「ちょっとだけ吸いたいな〜」という感じなら良いと思います。
グローは手間いらずで快適
・加熱時間:40秒
・喫煙可能時間:3分
・1回の充電で35本前後
バッテリーと一体型のグローは非常に使い勝手が良いです。
吸い終わったら蓋をスライドさせて終了なので、手間が少なくて快適に使用できますよ。
加熱開始・加熱完了・喫煙終了など必要なところでバイブレーションが作動するのもわかりやすくてとても良いです。
これは他でも真似して欲しいですね。
加熱時間が長い割に使用時間が3分と短いです。
タバコを吸うことだけでしたら3分あれば十分なのですが、少し考え事したり吸わない時間が多いと10吸いもしないで終わってしまいます。
ただグローは連続で使用することが可能なので、足りなかったもう1本吸えばいいのかなとも思いますね。
本数は増えてしまいますけどね。
アイコスのデメリットである、「連続吸いができない」「加熱ムラがある」などを解消する為に本体一体型の道を選択したんでしょうね。
アイコスと同じものを開発せず、あえて発想を変えて開発したのは大したものだと思いました。
加熱式タバコ先駆けのアイコスはやはり安定
・加熱時間:20秒
・喫煙可能時間:14吸いもしくは6分
・1回の充電で20本(実際は30〜40本)
加熱式タバコの先駆者であるアイコスはやはり安定しています。
私は加熱式タバコというものをアイコスで知りました。
チャージャーからホルダーを出しタバコを刺して加熱、吸い終わったらホルダーを戻す。
今は当たり前に行っていますが、最初は結構面倒くさかったですね。
使っている内に自分なりの順番や持ち方など決まってくるのですが、慣れるまでは煩わしいこともあるかと思います。
それとアイコスの一番の不満は加熱ムラです。
私も色々な加熱ムラ解消法を紹介してきましたが、それでも完全に防ぐことはできません。
吸ってもスカスカで味も水蒸気もないので、タバコと時間が無駄になります。
次のタバコを吸うにも再充電が必要なので、限られた時間の中での喫煙だと結構イライラします。
加熱ムラが解消されれば私の中では文句なしなんですけどね。
使用感のまとめ
使用感でいうと私はグローが素晴らしいと思いました。
プルームテックは一番手間がないのですが、やはり吸った気にならないので物足りないです。
タバコを挿して、吸い終わったら吸い殻を捨てるという行為は喫煙には必要なのかも知れませんね。
それでいて手間が最小限、さらにバイブレーションのおかげでわざわざ見て確認する必要がないというのとても良いですね。
アイコスでは出来ない「連続吸い」が出来るのも嬉しいポイントです。
それと加熱ムラがないのもストレスがなくて良いですね。
このへんは後発だけあってしっかり対応してきた感じはありますよ。
吸いごたえの比較
吸いごたえやタバコ感はキツめのタバコや1mgのような軽めのタバコなど、今まで何を吸っていたかによっても変わってくると思います。
私は8mgのメンソール→iQOS→PloomTECH→gloという順番で吸っていますので併せて参考にして下さい。
後半は時間の無駄のプルームテック
最初の10吸いくらいは喉へのキックもあり結構いいんですよ。
それこそ最初の一口なんかは5〜6mgくらいのタバコ感があるんじゃないですかね。
ただ吸うにしたがい段々味がなくなり30吸いくらい吸う頃にはほとんど味がしなくなります。
そこから先は吸うだけ時間の無駄なので私は次のたばこカプセルに交換していました。
ですので1箱で実質半分の10本くらいしか吸ってないことになりますね。
プルームテックでは軽すぎて満足感は得られないと思います。
水蒸気量は3つの中で一番あると思います。
味の収束が早すぎるglo
一番後発となるグローはかなり期待したのですが、これもプルームテックと同じように段々味が薄くなり、後半は時間の無駄になります。
最初の1口目は蒸気も熱く、喉へのキックもかなりあるのでタバコ感は十分なのですが、それも4吸いくらいまで。
徐々に味もキックもなくなり、8吸いくらいになると吸ってんだか吸ってないんだかわからない感じになります。
対応策も一応あって、味がなくなってきたら電子タバコのように「のど吸い」をすると多少刺激が増えます。
ただなんか体に悪そうなので私はやめました。
水蒸気量は一番少ないです。
加熱ムラさえなければ圧倒的なタバコ感のiQOS
アイコスがこれだけ人気になった一番の理由は十分なタバコ感だと思います。
いくら有害物質が少ない、煙が出ないと言っても吸った満足感がなければここまで人気が出なかったと思うんですよね。
タバコ感がなくてもいいなら電子タバコでもいいわけですし。
さらに他の加熱式タバコは段々味がなくなるのに対して、アイコスはずっとタバコ感が続きます。
というより、後半になるほど強くなります。
加熱ムラなどマイナスな面もありますが、それを差し引いてもタバコ感はぶっちぎりでアイコスですね。
吸いごたえのまとめ
疑いの余地もなく、吸いごたえは間違いなくアイコスが1番です。
通常のタバコから切り替えるなら私はアイコスをおすすめしますよ。
当然最初は少し我慢も必要ですが、アイコスでダメなら加熱式タバコは諦めた方が良いかと思います。
その次はグローですね。
使い勝手も良いのですが、惜しいことにタバコ感はいまいちです。
最初のガツッと感が続けばアイコスにも負けないのですが、やはり味の収束が早すぎるのが致命的ですね。
そして最後にプルームテックです。
私の中では、他の2つがおかずだとしたらプルームテックは間食のお菓子ですね。
電子タバコの枠から出てない印象です。
プルームテックにタバコ税がかからければサブには最高なんですけどね。
iQOSからgloへの切り替えは「あり」か「なし」か
結構アイコスからグローへの切り替えを考えている方は多いのではないでしょうか。
そういう私も、新しい物にはやはり興味があります。
私の答えは「なし」です。
すでにアイコスを持っている方は無理にグローを買う必要はないと思います。
たまたま売っていたから興味本位で買うのは全然良いですが、現段階で仙台まで買いに行く必要はないです。
ましてやアイコスを持っているのに、転売屋から高いお金でグロー買うなんてことはする必要ないですよ。
そのままアイコスを使用して、グローが全国販売してから購入した方が絶対いいですね。
ただ、まだアイコスも持っていなくて、グローを買うというなら全然「あり」です。
アイコスが買えるまでのつなぎでも良いですし、元々良い製品なのでそのまま使い続けてももちろん良いと思います。
好き勝手なことを言ってますが、あくまで私の意見なので参考程度に読んで下さいね。
ぞれぞれの価格
定価:9,980円
キャンペーン価格:6,980円(実質3,000円OFF)
キャンペーン期間:2017年6月末まで
・glo(グロー)
定価:8,000円
キャンペーン価格:3,980円
キャンペーン期間:未定
・PloomTECH(プルームテック)
定価:4,000円
キャンペーン価格:2.000円
キャンペーン期間:おそらく終了
※2017年5月現在の内容です。
まとめるとこのようになります。
価格が一番安いのはプルームテックですが、加熱式タバコというだけで通常のタバコよりお金がかかります。
この辺はもう仕方ないので、価格で選ぶという感じではないと思います。
販売店及び購入方法 ※2017年5月現在
全国の各コンビニやタバコ取扱店、iQOSストア・ショップで販売しています。
専用タバコのヒートスティックも同様で販売しているので一番購入しやすいです。
仙台市のコンビニやタバコ取扱店、gloストアで販売しています。
専用タバコのネオスティックも同様です。
現段階では仙台市限定なので購入はかなり難しい状態です。
しかし2017年7月3日から東京・大阪・宮城のコンビニでも販売開始します。
近郊の方は購入しやすくなるのではないでしょうか。
公式サイトでの予約販売のみ。
専用のたばこカプセルはオンライショップで1回つき最大10個まで購入可能。
6月末から6回に渡る抽選販売が開始し、さらに7月初めから都内タバコ販売店100店舗で購入が可能になります。
しかしまだ都内限定なので、購入は一番厳しい状況といえるかと思います。
現状での購入のしやすさでは全国展開しているアイコスなのですが、激しい品切れの為購入はどれも困難です。
グロー、プルームテックも全国販売されて同じ土俵になればまた変わってくると思いますよ。
結論!一番おすすめの加熱式タバコは!?
もう答えは出ていますね。
私はアイコスをおすすめします。
もし3台の内1台しか使用できないと言われたら、迷わずアイコスを選択しますね。
やはり長続きするには満足感が必要です。
そういう意味ではアイコスは他より優れていると感じました。
今回、臭いに関して触れてないのですが、どの加熱式タバコも通常のタバコよりは格段に臭いが少ないです。
「アイコスの臭いがな〜」と思っている方もいるかと思いますが、今吸っている紙巻きタバコの方が数倍臭いですからね。
まずはアイコスかグローに切り替えて、さらに軽め・無臭にいきたいならプルームテックに変更するのが一番良いのではないかと思います。
まとめ
すごいですよ、今回は7,000文字を超えてしまいました。
最後までお付き合い頂き本当にありがとうございます。
「他にもこんな比較をして欲しい」というのがありましたらコメント欄に書いて下さいね。
衝撃耐性なんてのは無理ですが、出来る限り比較して追記したいと思います。
今回書いた記事は、「通常のタバコから加熱式タバコに切り替えるならどれがおすすめか」という内容になります。
個人の好みのありますし使用状況もあるかと思います。
製品の優劣を決めるものではなく、あくまで私個人の意見として参考にして下さいね。