空前の加熱式タバコブームに乗り、現在400万台を突破したJTのプルームテック。
そのプルームテックがタバコ代を値上げすることになりましたよ。
アイコスやgloから移行した方も多くいらっしゃると思いますが、ただでさえたタバコ感のないプルームテックなので、値上げと共に電子タバコに切り替える方が続出しそうな予感です。
たばこカプセルは10月1日より30円値上げの490円に!
臭いが出ない、好きな時だけ吸えるなど、他の加熱式タバコにはない特徴を持つプルームテックは今や加熱式ではアイコスに続き、出荷台数400万台を突破しています。
JTはそのプルームテック専用タバコを8月14日、財務大臣に小売定価価格の許可申請を行いました。
もちろんこれは10月1日のたばこ税が増税されることに伴った申請になりますよ。
今回小売価格改定の申請を行ったのは紙巻きたばこ122銘柄、葉巻たばこ1銘柄、パイプたばこ3銘柄、刻みたばこ3銘柄、嗅ぎたばこ14銘柄、そして加熱式たばこ(プルームテック)6銘柄になります。
プルームテックについては現行の460円から30円値上がりし490円となります。
【レギュラーフレーバー】
・メビウス レギュラー
・メビウス ブラウン アロマ
【メンソールフレーバー】
・メビウス レッド クーラー
・メビウス パープル クーラー
・メビウス メンソール
・ミックス グリーン クーラー
対象となるのはもちろん9月3日より全国販売される「ミックス グリーン クーラー」も含めた全銘柄になります。
財務大臣の許可を受けたあと、10月1日より値上げを行う構えとなります。
加熱式たばこは5年をかけて新課税方式に
紙巻きたばこの税額は現在63%で、1本当たり12.244円になります。
これを18年、20年、21年に1円ずつ、計3円引き上げる方針です。
つまり20本入り1箱の税額は最終的に合計60円上がる計算になります。
・IQOSヒートスティック:49.2%
・gloネオスティック:36.2%
・プルームテックのたばこカプセル:14.9%
販売額に関わらず1本あたりで税額が決まっている紙巻きたばこに比べると、加熱式たばこは税額が低いです。
これは今までのたばことは異なるため「パイプタバコ」に分類され、たばこ葉の量やフィルターなどの重さでそれぞれの税額が決まっているのが理由になります。
たばこ葉が詰められたスティックやカプセル、フィルターを含めた重量1グラムを紙巻き1本に換算し課税する方法なので、特にたばこ葉の量が少なくフィルターがないプルームテックは約15%とダントツに低くなります。
加熱式タバコに対する「新課税方式」は、重量に加え小売価格も勘案して税額を決める方式になります。
需要への影響なども考慮し、22年10月まで5回に分けて緩やかなペースで増税を実施し新方式に移行する予定です。
現在の小売価格を基に試算すると、紙巻きと比べた場合の税額は、「プルーム・テック」が約7割、「グロー」が約8割、「アイコス」が約9割となるようです。
値上げによりプルームテック離れが増える可能性が!
先日アイコスも値上げを発表しましたね。
10月1日からは現状の460円から40円アップの500円になります。
プルームテックはアイコスより10円安いことになるわけですが、タバコ感のあるアイコスとは正直比較にならないような気がします。
プルームテックは実際にタバコ葉がごくわずかしか入っていません。
タバコ葉が少なく、吸った満足感も低いのに値上げとなると、使用している方は馬鹿らしく感じてくる可能性があります。
「これなら電子タバコでもいいんじゃないか」と思う方も増えるのではないでしょうか。
実際に私の会社の人は、値上げしたら電子タバコに切り替えると言っていました。
プルームテックで満足できている方は禁煙はもう目の前ですからね。
10月を迎えないとわかりませんが、今回の値上げで少し勢力図が変わる可能性もありそうです。
ちなみにJTの新しい「高温加熱式タバコ」は12月くらいに発表されそうですよ。
それがJTの新しい市場を生み出してくれるかも知れませんが、新型アイコス「IQOSマルチ」もそれにぶつけてくることが予想されます。
gloの新型は外観が変わったくらいしか話を聞きませんので、2018年末はフィリップモリスとJTの一騎打ちになりそうですね。